吊り下げ型シーリングファンの設置と騒音への対策について

自宅には吹き抜けがあり、冬場は暖房でせっかく温めた空気が上に逃げていくという課題がある。
シーリングファンで下向きに空気を撹拌すると良いと聞いたことがあるので、手軽に設置できそうなものがないか検索してみたが意外にも選択肢がほとんどなかった。
今回購入したのは「日本電興 ミニシーリングファン 天井扇 軽量 コンパクト 空気循環 簡易取付 ホワイト ND-CFM17」という製品。

吹き抜け部分に吊り下げるためのワイヤーと一緒に注文した。

2000円強と安価で失敗しても損失は許容範囲だし、吊り下げるだけという手軽さが決め手となった。
製品が届いたので吹き抜け部分にワイヤーを渡し、シーリングファンの吊り下げ部分を通せば設置が完了した。
電源を接続してスイッチを入れるとファンが回り出して風を下向きに送り始めた。

ところが騒音がひどい。
本体の筐体が共鳴している音、ファンがカラカラという音、モーター自体の音がかなり響く。
1階から吹き抜けの天井近くまで7メートル以上あると思うが、1階にいても耳障りな音が響く。

それぞれの騒音に対して対策を取ることにした。
筐体が共振することで発せられる共鳴音に対しては、本体上部の吊り下げ部分の蓋を開けて内部の空洞部分に粘土を詰めて共振を抑えることにした。
比重の大きい油粘土を百円均一ショップで購入し、内部の回転部分に干渉しないように詰めていく。
重量が増したことと中身が詰まったことで共振しなくなり、騒音はかなり低減できた。
さらに、ねじ止めされている蓋の部分にもスポンジゴムを挟んで締め込む。
筐体の外部には白板用の板マグネットを巻き、しっかりと締め込む。
吊り下げ部品とワイヤーの接触部分をタイラップで締める。

油粘土を詰め込む。このように詰め込むと粘土が回転する部分を妨げるので、ヘラで調整する。これだけ詰め込むと共振はかなり低減される。
筐体外側にも重みがあるものを巻いて締め込むことで共振を抑え込む。回転部分の周囲に板重りを巻くとカラカラ音がおさまる(写真は重り取り付け前)。

筐体部分の共振対策はひとまずこの程度にしておく。

筐体の共振音が低くなると今度はカラカラという音が気になって仕方なくなる。
モーター部分の回転がぶれて音がするようだ。
これに対しては回転する部分に魚釣り用の板重りを巻いて固定するとカラカラ音がおさまった。

最後に残るモーター自体の音が難物だった。
通気用の穴をウレタンスポンジのシートで塞いでみると音が多少マシになったようだが、天窓の下でこれから熱の影響が無視できなくなる状況ではこれ以上穴を塞ぐのは心配になるので、中途半端だがひとまず対策をここまでとする。

買ったばかりの時に比べるとかなり騒音を低減させることに成功したと思うが、もっと静かな製品が出てくれば買い替えたい。

なお、本来のシーリングファンの効果としては、1階にいても風を感じられるので、それなりに役に立っていると思われる。

天窓の下で夏場の熱が心配になるので、モーターの穴を塞ぐのは程々にとどめる。風は1階にまで届く。

50代男性。 一度はアーリーリタイアメントしながら、何かの巡り合わせで心ならずも再就職し、 この度再度引退しました。 今回はしっかりと引退生活に順応すべくゆったりと日々の生活を楽しんでいます。 2拠点生活への準備も着々と進み、いよいよ実現します。 奇しくも2度目のリタイアのタイミングに合わせてのことなので、楽しみいっぱいです。

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